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VOC原位置浄化でゼロエミ
(日刊建設工業新聞 2009年9月17日 掲載)

VOC原位置浄化でゼロエミ

 鉄粉を回収・再利用
高度に環境負荷低減

鹿島は16日、揮発性有機化合物(VOC)を原位置浄化する独自技術「エンバイロジェット工法」で、汚染土壌の場内再利用に加え、浄化剤の鉄粉を回収・再利用できるシステムを導入し、対策工事のゼロエミッションを実現したと発表した。浄化作業時に排出される泥水を密閉状態で搬送し、揮発性の高いVOCの大気中への拡散を抑制するなど、高度に環境負荷の低減を図れる。既に関東地区の現場に適用し、施工性やコストダウンなどの効果を確認している。

同工法は鹿島とケミカルグラウトが共同開発した技術で、地盤改良などに用いるウオータージェットを利用して汚染個所に限定した原位置浄化が可能。汚染物質に応じて鉄粉などの浄化剤を使用し、VOCや油、重金属などあらゆる汚染に幅広く対応できる。

VOCの浄化工事では、施工時の排泥からVOCが揮発拡散することを防ぐため、処理装置や配管を密閉したクローズドシステムを導入。泥水についても混在する汚染物質や土砂、浄化剤をそれぞれ抽出、再利用し、環境負荷低減を図ってきた。

今回、超電導磁石を利用した鉄粉回収装置をMSエンジニアリング(大阪市大正区)と共同開発し、回収した鉄粉を浄化剤として再利用することに成功。同システムの高度化により、これまで鉄粉が含まれたまま処理していた泥土を再利用することで、ゼロエミッションを実現した。

泥土を浄化した後の排出土を場内で再利用するため、産業廃棄物として場外搬出する処理コストが大幅に軽減。回収後の鉄粉の再使用により、浄化剤にかかるコストを10%削減できる。

日刊建設工業新聞2009年(平成21年)9月17日掲載

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