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磁性活性炭

水に溶解している物質、あるいはごく微量の有害物質を、磁性多孔質体(磁性活性炭、磁性粘土、疎水化磁性粘土など)を用いて吸着させ、磁石によって取り除く廃水処理技術が開発されています。 今回は、磁性多孔質体の一つである「磁性活性炭」について述べます。

磁性活性炭とは

有機物を効率よく吸着する活性炭に、マグネタイトのような磁性粒子を物理的、化学的に結合させたものが磁性活性炭です。

写真1は磁性活性炭が磁石に吸い寄せられる様子を示しています。

表1に磁性粒子を結合させる前の市販の活性炭と、担磁した活性炭の吸着能力を比較した結果を示しています。磁性活性炭の吸着能力は殆ど落ちていないことが認められます。

写真1

磁性活性炭が磁石に吸い寄せられている写真

表1 磁性活性炭の性状

  ヨウ素吸着性能
(mg/g)
比表面積
m2/g
細孔容積
(ml/g)
平均細孔径
(nm)
某社活性炭 1070(1142) 968(1033) 0.567 2.34
磁性活性炭 730(1034) 773(1095) 0.490 2.53
  • 括弧内は無機成分を除いた場合の数値

磁性活性炭による染料廃水、VOC、環境ホルモン様物質の除去

磁性活性炭(MAC)は水に溶解している物質を容易に吸着し、磁石によって分離除去(磁気分離)させることができます。廃水中の染料、VOC、ビスフェノールAなどの物質はこの磁気分離手法によって除かれます。なお、磁性活性炭は化学的処理、生物学的処理により再生可能です。

下の写真2は水に溶解しているメチレンブルー(MB)やオレンジIIが磁性活性炭に吸着され、磁石によって引き付けられている様子を示しています。

 

写真2

磁性活性炭が磁石に吸い寄せられる写真

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